- written by 山本 大輔
- 投稿日時:2023/12/05
こんにちは、学部四年の山本大輔です。
年末も近くなり、多くの人が忙しくなる時期になってきました。私も卒業が近くなってきており、卒論を書くための研究の日々に追われています。
この時期は特に多くのやらなければならないことがあると思いますが、作業をただひたすらしてると気がおかしくなってしまうので息抜きは特に大事です。皆さんは息抜きとしてどのようなことをしているでしょうか。私は最近は特に音楽を聴きながら作業をすることで気を紛らわしています。
音楽というものは不思議で聴くときの状況によって感じ方が変わってきます。YOASOBIの「勇者」という曲はご存じでしょうか。この曲はTVアニメ「葬送のフリーレン」のオープニングテーマとなっており、これを基に製作された曲となっています。私はこの「勇者」という曲を初めはただの音楽として流し聞きしていましたが、この漫画を見てからはこの曲に対するとらえ方が360度変わりました。もともとは作業のBGMとして聞いていた曲ですが、今では作業を忘れられるほどに一つ一つのフレーズに対してより深く考えさせられるようになります。ぜひ皆さんも聴いてみてください。
さて、話はラグビーへと移り、このリレー日記を読み進めてくださってる皆様ならご存じのとおり東工大の二部三部の入れ替え戦出場が決まりました。二部三部の入れ替え戦出場は10年前に三部に上がってからずっと成しえていない目標であったため、まずは今年その目標を達成できたことへの喜びを噛みしめ、目標の達成を成し遂げてくれた仲間に感謝したいと思います。
春シーズンは自分を含めけが人が多く、チームの状況も厳しいものであったためこの目標の達成は絶望的でした。そのためにこの頃には目標を下げるという提案が出てきていました。私の考えとしては目標とは現実的かそうでないかは関係なく、自分またはチームがどう考えているかで決めるべきものと考えています。もちろん達成が100パーセント不可能なことは目標としてささげるべきではありません。成し遂げたい事の達成できる可能性がわずかでも、そのわずかな可能性を如何にして勝ち取るかというものが目標であるべきと考えています。しかし、春のチームの状況と自分自身が怪我してあまりチームに貢献できていない状況から、反対することが出来なかったことがとても悔しかったことを今でも身に染みて覚えています。このような厳しい状況を覆してくれた仲間には感謝の意しかありません。
しかし、次の闘いはすぐにやってきます。今までで一番厳しい闘い、二部のチームとの入れ替え戦です。私にはこの入れ替え戦では果たさなければならない責任が二つあると考えています。
一つ目の責任は約束を果たすという責任です。私は最終戦を前にして離脱してしまいました。最終戦での復帰は難しく、入れ替え戦をターゲットにしたリハビリをすることとなり、チームを信じることしかできませんでした。しかし、チームは自分たちの闘いをしっかりと勝ち切り、わずかな可能性であった入れ替え戦の出場を果たしてくれました。今度は私がチームに対して働きかけなければなりません。今の復帰の状況としましては想像よりも厳しいものとはなっていますが、何としてでもこの責任を果たしていかなければなりません。
二つ目の責任としては三部の代表としての責任です。今までの闘いは三部のリーグ戦での闘いであったため、チーム、そして学校の代表として闘ってきました。しかし次の入れ替え戦は三部のすべてのチームがしゅつじょうしたいものであったため、三部の代表としての責任を果たさなければならない闘いとなります。
「勇者」の一節。
『時の流れは無情に人を忘れさせるそこに生きた軌跡も錆び付いていく』
いずれ厳しい状況を跳ね返してきた春シーズンからのチームの軌跡は自分たちの記憶の中だけのものとなり、残るのはリーグ戦の結果と入れ替え戦の勝敗のみ。
『それでも君の言葉も願いも勇気も今も確かに私の中で生きている』
それでもこれまで抱えてきたチームの一人一人の信念は自分たちの中で生き続ける。決して相手が格上だからって恐れることは無い。これまでを乗り越えてきた自分たちの力を信じてただひたすらに、勝とう。
次は四年の大池こと、ジョニーにバトンをつないでいきます。