最後、笑顔で

4年山本からバトンを受け取りました、4年のジョニーこと大池です。本名は大池貫太です。この際ぜひ覚えてください。

前回のリレー日記でこのチームで最初で最後のと書きましたが、入替戦出場が決まったことでまたバトンが回ってきました。今回で本当に最後のリレー日記となりそうなので辞めてた時の分も含めて部に対する思いを書こうと思います。

自分は大学2年のリーグ戦初戦で脳震盪して以降ラグビーができていませんが、それ以前は部活のことばかり考えていました。ラグビーが大好きで、何か辛いことがあっても部活を頑張っていれば忘れられて、オフの日も今キャプテンである宙央とグラウンドで練習したりして、という感じで本当に部活中心の生活でした。

でもラグビーが出来なくなって、復帰もできるかわかんなくなってからと言うものの、ラグビーできないなら部活はなんのためにやってるんだろうとか、プレーができない自分に部の中で存在価値はあるのかとか考える時間が次第に多くなりました。部活をやってる意義に関して考える時間が増えた結果、元々生活の中心であり、心の支えとなっていたラグビー、そして部活自体が悩みの種になっていました。そうして3年の冬の脳の検査結果でこれから最低半年は無理と言われて、もう辞めるなら今しかタイミングないなと思って退部に至りました。

ただ辞めて思った事は自分の中で部活というものが如何に大きなものかという事でした。そんな事わかっていたつもりでした。でも当時自分が思っていた以上に、遥かに部活は自分の中で大切なものでした。
辞めてからしばらく経つと、このまま辞めたままじゃ一生後悔するんじゃ無いかと考えるようになりました。院試があったり、今更戻ってもだよなぁってその場しのぎの適当な言い訳で部に戻るのはもう諦めようって思い込もうとしましたが無理でした。部活を辞めてからも部活に戻らなくていいのかとか、戻るならいつ戻るのかとか、結局部活のことが頭にずっとありました。
結果シーズン途中の変な時期に戻ってくることになり、自分に対して色々思うことがあった人が多いと思いますが、それでも仲良く接してくれる部員のみんなや監督には感謝しかありません。ありがとう。

朝早い部の練習も、練習の後同期とご飯食べるのも、帰り道で暇だからって夜に石井から電話がかかってくるのも、山本の発する難解な日本語を理解するのに苦労するのも、以前部に居た時はそこまで考えてなかったですが、自分にとってはこの何気ない部活での生活一つ一つが心の支えだったようです。辞めたおかげで痛いほどわかりました。部活する意義とか部内での存在価値とか、深く考える必要なんてありません。部員と一緒に過ごすのが、遊ぶのが楽しかったらもうそれで十分です。
部活に戻ってから生き返ったみたいだねと母親から言われました。自分でもそう思います。
なんか改めて口で言うと若干恥ずかしいのでここで書きますが、部活に戻ってきて本当に良かったです。

そんな部での生活ですが、今のチームでの時間は残すも数日です。春のチーム状況が苦しかった事は試合を見に行ったりしていて知っていたので、その状況から創部史上最高成績を残すまでチームを引っ張ってきた同期、部員たちには想像を超える葛藤や苦悩がこれまでにあったと思います。近くでその苦悩を見ていない自分がどう表現すれば良いのかわかりませんが、心の底からみんなのことを尊敬しています。

そして12月10日の日曜日、東工大ラグビー部は創部してから初めての景色を見ることになります。
監督や宙央がよく言っていますが、自分達のラグビーをすれば絶対に勝てると思います。相手のホームだし、相手は2部のチームだけどそんな事は関係ありません。自分達の力を全員疑う事なく信じて80分間やり抜けば最高の結果が待っているはずです。とにかくこのチームで笑って終わりたい。その一心です。

試合には出れないけど、80分間自分も死ぬ気で闘います。

プレーヤー、マネージャー、監督含め東工大ラグビー部全員でALL OUTしよう。

俺らなら絶対勝てる。最後、笑顔で終わろう。

次はプレーがアツい4年鱒村にこのバトンを渡します。