- 2023/02/06
- 肉離れとは??
なんらかの原因で急激な外力がかかり、筋肉の一部や筋肉を覆っている筋膜が引き伸ばされ、切れてしまうことを総称して肉離れといいます。
が、実態はよくわかっておらず、決定的な発生メカニズムはまだ明らかにされていません。 - 症状
・押すと痛む
・その筋肉に力を入れて反対側に抵抗を加えると痛む受傷部には必ず内出血を伴います。
その内出血は重力のため実際の受傷部位よりも下方に出現します。
また、筋断裂を起こしている場合には筋肉の一部分にくぼみを確認することが出来ます。
この場合は放置せずに手術で筋肉をつなぐほうが完治します。
また、同じ部位に肉離れがたびたび起こると柔軟性のある普通の筋肉の中に硬く瘢痕化(治った後に出来る傷跡)した組織が残ってしまい、柔軟性のある組織との間で微笑出血が起きて痛み・機能障害が生じます。
出血➔瘢痕化➔硬縮都いう悪循環のために筋肉の柔軟性はますます失われていき、再発の可能性は大きくなっていきます。
瘢痕化した部位は手術で取り除かなくてはならなくなることもあるので慢性化しないようにしっかり治すことを第一に考えてください - 治療法
①発生直後とその後2~3日間は必ずRICE処置(Rest, Icing, Compression, Elevation)を行います。
②受傷部位の腫れ、内出血が収まったら患部をホットパックや温浴で温める処置に切り替えます。
RICE処置のIcingだけ中断ということですので患部を動かさないことはもちろん、Compression, Elevationは続けましょう。
痛みがひどいようなら湿布を貼って軽減させましょう。
③一週間ほどすると痛みが徐々に治まってきます。 痛みがなくなったからといってすぐに練習に復帰しないでください!
後一週間はストレッチや軽いジョギングで筋肉の柔軟性を取り戻すことに専念しましょう。
痛みを伴うほどのストレッチや運動は禁物です!!
この時期も弾力包帯やサポーター、テーピングで圧迫を続けたほうがよいです。
④柔軟性が戻ったら練習に復帰してもOK!!
再発防止のために復帰後は再発の不安がなくなるまで根気よくテーピングやサポーターをしましょう。
テーピングやサポーターによって筋力が落ちることはありません。
⑤復帰後はどうしても患部の筋力が落ちてしまっています。
その部分の筋力アップに努めることにも気を使いましょう。 - 予防法
はっきり言って肉離れの予防は非常に難しいです(+_+)十分にウォーミングアップをし、ストレッチを入念に行っても肉離れを起こす人も居ますし、調子がすごくよくても起こってしまいます。以下に肉離れの発生に関係があると思われることを列挙します。
・ハムストリングスの柔軟性がない
・筋力や筋肉の持久力が低下している
・左右の筋力がアンバランスである
・太ももの表側の筋肉(大腿四頭筋)と裏側の筋肉(ハムストリングス)がアンバランスである
・ウォーミングアップやストレッチングが不足している
・フットワークやフォームが正しくない
結局予防には以下のことが大事です。
・日ごろから筋力や持久力を高めるように努力する
・常に筋肉の柔軟性を保つようなトレーニングを行う
・プレーの前に十分なウォーミングアップ、ストレッチングを行う
・プレーの後に十分なストレッチングを行い、筋肉の疲労回復、柔軟性の保持に努める