赤い眼鏡ケース

紹介を受けました愚鈍なマネージャーの石田です。

合宿最終日の朝。僕は昨晩のお酒も抜けきれぬまま日光に照らされて目を覚ました。

昨晩は楽しかった。最終戦でJSKSにも勝ち、その後行われたBBQ。幹事の4年生を中心に行われたイベント。そして僕たち12年生への院生からのプレゼント。その後部員ほぼ全員で登ったダボスの丘。追いコンのエントリー、そして大輔さんがふるまった地酒での乾杯。すべてが楽しかった。

特に忘れられないのはBBQでのキャプテンの涙で輝く赤い目だ。彼の目に浮かぶ涙からは弱弱しさは全く感じなかった。そこには燃え滾る炎のような力強さがあった。詳しくは知らないが、今年度に入って4年生の間でいろいろあったようだ。しかし、そんなことを感じさせないぐらいの力強さでチームを引っ張ってきたキャプテンの逞しさを、立派さを感じ、僕は心を震わせた。

幸せな気分で目覚めた僕はゆっくりと起き上がった。窓からは気持ちの良い光が差し、朝の涼しい風が流れてきた。窓に目をやると窓枠に同部屋の練作さんの赤い眼鏡ケースが輝いていた。燃える炎のような赤色は昨晩のキャプテンの涙を思い起こさせた。僕は少しの間幸せをかみしめながら晴れやかな気分で顔を洗いに行った。

次は同部屋でお世話になった4年生の鱒村先輩です。一話したら十話し返してくれる先輩はどんな事を書いてくださるのか。僕は次のリレー日記を楽しみにしながら筆をおく。

                     *お酒は20歳になってから