- written by 石田 佳嗣
- 投稿日時:2024/01/21
同期の岡村にプレッシャーをかけられ困っている石田です。
僕はこの間、初めて本物の黄金色と出会いました。それはゴッホのひまわりより、ルパンが盗む金塊よりも黄金色でした。その出会いは偶然なようで必然だったのかもしれない。
2023年12月10日朝鮮大学のグラウンド。試合が終わり、僕は暖かい太陽の光を受けながら頭を上げた。目に飛び込んできたのは、黄金色に輝くイチョウの木。その堂々とした彼の姿に僕は感動した。僕たちの数十倍生きている彼にとって、その日の勝負などどうでもいいはずだ。だが、なぜか彼が僕たちのことを暖かく見守ってくれていた気がした。
ラストプレー。大差の付いたゲーム、せめてワントライ。東工大は敵陣22Mラインで得意のラインアウトを獲得。モールで仕掛ける。そこからはフォワードの、東工大ラグビー部の意地で進んだ。せめてトライを取って帰ろう。ラスト5m。しかし朝鮮大学にも意地がある。一瞬の隙を突いたジャッカル。試合が終わった。
今年度の目標は「リーグ戦全戦全勝」。去年よりハードな目標である。去年より進化が求められる。毎日の練習など小さいところから一つ一つより良い方に変えていこうと思う。最高学年で分からないことだらけだが、朝鮮大戦を見守ってくれていた彼に金星を報告できるよう頑張っていきたい。
帰り道、ふと目を上げると夕日で空が赤く照らされていた。僕は合宿の時の岡山キャプテンの涙で濡れた赤い目を思い出した。あぁ、次のリレー日記は岡山キャプテン愛弟子、新田優輝だ。彼もまた岡山キャプテンのように熱い漢、どんな日記を書くのか楽しみだ。